――鈴木さんのほうは、どんな子どもだったんですか?
鈴木:僕は、外遊びと工作がとても好きでしたね。
よく覚えてるのは、冷蔵庫が入っていたでっかいダンボールが幼稚園に来たとき、「こ、これすごい!」って大興奮して。
「僕はここに住むんだ!」って言って、母親を困らせました(笑)
――子どもって、秘密基地とか好きですよね!
鈴木:あと探検ごっこも好きだったなぁ。「これが食料!」ってサルビアの花をたくさん集めてたんですよ、サルビアの花って蜜があるから。
――サルビアとかツツジ、花の蜜が吸えるんですよね~!
鈴木:「ここでお昼にしよう」とか言って出すのはサルビア(笑)
植えてあるサルビアの花がみんななくなってる!って、先生びっくりしたと思う……!
池端:(笑)
――ピクトもそんな男の子だったんでしょうかね~。
鈴木:今回のピクト役ですけど、脚本担当の工藤さんがけっこう僕をイメージして書いて下さったみたいなんです。
読んでると「こういう考え方、確かにするかも」って思うことも。
――じゃあ、ピクトのキャラはすっと入ってきました?
鈴木:そうですね、思いつめちゃうところ、深みに入ったら出られないところとか、自分と同じだなぁと……
――おや? 鈴木さんてそういう人??
鈴木:(苦笑) ピクトと違って、僕はものを作り上げるのは遅い人間ですけれど、アイディアとかはどんどん浮かんでくるほうだと思います。
あれやろう、これやろうって。
――今回、鈴木さんはパフォーマンスも披露することになっていますが、それに対する思い入れはありますか?
鈴木:実を言うと今回のパフォーマンスは、大学の奇術部のときのアイディアノートのメモとしてもともとあったものなんです。
おとぎ話ってのはマジックの一要素としてよく使われますが、本をメインにしたものっていうのはそうでもないかなと。
でも、アイディアが広がれば広がるほど、なんだか手品らしい現象が少なくなっていく……。
――「このパフォーマンスは、マジックなのか?」っていうような?
鈴木:そうですね(苦笑)
でも今回は手品らしいパフォーマンスって言うより、仕組みは分かるけど、でもおもしろいっていうので魅せたいですね。しかけ絵本のような。
池端:わくわくします!
鈴木:初めてリハーサルでやったとき、見てるメンバーにおお!と言われた時は、ちょっと嬉しくなっちゃいました。
――池端さんは前回パフォーマーで、ディアボロ(※)を披露しましたが、今回は違いますね。
池端:前回の公演で役者さんを見ていて、皆さん楽しそうだなあって思ったんです。
物語の中で言葉を交わしているのがうらやましくなっちゃって。
パフォーマーとして一緒に公演の舞台に立ったけれど、役者になってもっと夢奇房の世界に近づきたい。
ストーリーに絡みたいって思いました。
――そういえば鈴木さんも昨年はパフォーマーでしたが、台詞もあってかなりストーリーに絡む役でしたね。
鈴木:はい、仕立て屋のジャロっていう役で。楽しかったですよ~!!
池端:私もストーリーの流れの中に入り込んで、気持ちを分かち合ったり、影響を与え合ったりしてみたかったんです。
お芝居やったことなかったのでできるかなって思ったけど、夢奇房はやったことないものでも、やらせてもらえるところじゃないですか。
だから決心したんです。
鈴木:イルマ役、すごく試行錯誤していたよね。
池端:はい、さっきも言ったけれど私って理屈っぽく頭で考えちゃうから、ものごとにとらわれないイルマがうらやましいって何度も思いました。
でも、だからこそ得られるものがあるかもしれない。そう思って挑戦して来ました。
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