夢奇房第11回公演『ルーフボーイ』
2014年3月2日(日)
牛込箪笥区民ホール

メンバーよりご挨拶 vol.9

メンバーよりご挨拶vol.9画像

 こんにちは、本坊健太郎です。

 第11回公演にお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。

 夢奇房は第6回「ゆめ戯草子」から関わっていて、今年で6公演目。
 気が付けば半分以上の公演に関わっています。時が過ぎるのは早いものですね。

 今年は初の音響、それも音響チーフという大役をやりました。
 先代、先々代の音響チーフは、それはもう舞台に対して、音に対して、熱いハートの持ち主で、とある漫画の言葉を借りれば、

 ふるえるぞハート!
 燃えつきるほどヒート!!
 刻むぞ血液のビート!

 まさにこの言葉通りの方々なんですね(笑)
 なかなか自分にこの大役が務まるものかと思っていましたが、スタッフ・演者に支えられながら、無事公演を迎えることができました。

 夢奇房用語の代表的なものに「KT」というものがあるのですが、これはつまり「気持ちいい、タイミング」を意味します。

 登場人物が動き始めるタイミング。
 街の風景が切り変わるタイミング。
 気持ちいいタイミングで、曲を変え、照明を変える。

 音響チーフになって、いままで以上にこの「KT」というのを意識しました。
 観客席の最後方から、ここぞ、という「KT」で、熱いビートを、震えるほどの感動を、皆様に心にお届けできたのなら、幸いです。


 個人的な話になりますが、公演の最後、主人公アレンがボール演技するときの曲(※Kaze Kogi(piano))が好きなんです。

 …

 リリアにも幸せが訪れ、いつものようにアレンは屋根に登ります。
 いつもと同じ空、いつもと同じ街、いつもと同じ人々。
 それでも少しずつ確かに時は過ぎていて、風景はゆっくりと移り変わっていて。
 ここで、ヒューゴが言ったセリフが蘇ります。
 「あいつは空が好きで、街が好きで、人が好きなんだ。」
 投げ上げたボールを両手に受け止め、静かに街を見渡すアレン。

 …

 今回この演技の構成と曲の編集にも少し関わっており、僕にとってもとても思入れのある演技でした。
 最後のこの演技で、ほろっと涙してしまった方もいるんじゃないでしょうか。
 いやー、いい演技でした。

 さてさて、11年目が終わりました。
 結婚したメンバーも、子供がいるメンバーもいますが、夢奇房はまだまだ続きます。
 次はどんな物語を皆様にお届けできるのでしょうか。楽しみです。

 ではまた。

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