COUNTDOWN

カウントダウンインタビュー 第8回

鈴木駿一&戈文来
~昨年に続き素敵な世界を創出する最強タッグ!~

夢奇房第15回公演、いよいよ明日です!

カウントダウンインタビュー最後を締めくくるのは、脚本担当の鈴木さん、そして演出担当の戈文来さん(通称らいさん)です。
こちらは昨年に引き続きタッグを組んだ二人組。
今回はどんな世界を魅せてくれるのでしょうか!

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第8回

――カウントダウンインタビュー、遂に脚本と演出担当のお二人です!

らい:本当に今日までお疲れさま~。

鈴木:いえいえ、らいさんこそ!

――今回、脚本が鈴木さんで、演出がらいさん。前回と同じタッグですよね。

らい:前回の公演「ナイトショーは大胆に」と同じですね。

鈴木:そうですね。

――そんな2年連続のこちらのコンビ、足並みはばっちり、と言ったところでしょうか。

らい:そうなんですけど、作品の作り方は前回とはだいぶ違うんですよ。

鈴木:かなり違いましたよ~!

――と、いいますと。

らい:前回公演では、“キャバレー”っていう舞台を最初に私が設定して、主演のキャラクターや話の筋も私が大体考えてました。
でも今回は、ほとんどを駿ちゃん(※鈴木さんのこと)に投げちゃいました。

鈴木:そ、そうなんです(苦笑)。

らい:私自身、「駿ちゃんがどんなものを持ってくるか」っていう考えもあったりしましたね。
駿ちゃんどんなおもしろいもの持ってくるかな~??って、ちょっと楽しみに待ってたりしてました。

鈴木:ええ~そうだったんですか!

らい:その分、駿ちゃんには苦労かけちゃったかなぁ(笑)。

鈴木:(苦笑)

――やっぱり、一から考えて脚本を書くって大変でしたか?

鈴木:うーん、まあ大変と言えばそうですかね。いろんなアイディアは自分の中にはあったんですけど。

――脚本担当に今回なった経緯は?

鈴木:夢奇房のメンバーが、役者とかパフォーマンスをやりますって意思表示をする夏頃……いや、もう夏終わりくらいだったかなあ。
「そういえば、脚本担当は誰がやるんだ??」って団体内の空気の中、「誰もいないなら、じゃあ僕が……」って感じでやることになったんです。

らい:その時は、まだ私が演出担当ってことにはなってなかったんだよね。

鈴木:そうなんですよね。

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第8回

――鈴木さんは、今回はどんな風に脚本を書き上げていったんですか?

鈴木:自分の頭の中にはいろんなアイディアがあったんですけど、今回の主軸になる「ループ」って言うのが大きいですね。

らい:そうだね。

鈴木:今回は主人公のピーターが記念日を繰り返すループに陥ってしまう。
この設定でどんなおもしろいことができるだろう!って考えながら書きながら思いました。

らい:同じ日がループするってピーター園長大変だよ(笑)。

鈴木:だけど、ストーリーの中のピーターじゃないけど、このループを楽しんじゃおうっていうのが僕の脚本の書き方でした。
同じ日を繰り返すから同じことが毎回起こるんだけど、主人公のピーターは何が起こるか知ってるからそれを利用してみたりする。

らい:しゅんちゃんらしい仕掛けがたくさん盛り込まれてるよね。

鈴木:そうですか??

らい:書きかけの駿ちゃんの脚本を見ながら、「駿ちゃんこういうこと仕掛けたいのか~」って思ってた。
笑いの取り方とか、彼らしいなあと思ったことも結構あったなあ。

鈴木:そうなんですか。

らい:今回は書きかけの状態で見せてもらったりしたよね。
書いてる途中の駿ちゃんの葛藤とか迷いとかもみられたりしたね。

鈴木:そうですね。書きかけっていうか、「これやりたいなあ」って言うのを箇条書きにメモったのを、脚本の最後のページに書いてそのままにしてたりとか。

らい:そういえば、初期の台本はそうだった(笑)。

鈴木:(笑)

らい:今回のストーリー、途中でコントっぽいシーンとかあったり、そんなところが駿ちゃんならではかなって思うよ。

――ループに陥る主人公って言うのも鈴木さんらしい仕掛けなんでしょうか。

鈴木:そうですね……主人公ピーターが記念日を繰り返すループに陥ってしまう。
これって非現実的な出来事ですよね。
けれど、よく考えてみれば我々社会人も、気付けば毎日が同じループに陥ってるのかもしれないんです。
同じような毎日を繰り返しているっていう。

らい:毎日が同じような日々の現代人……!

鈴木:そんな現代人に、新しい気持ちで「明日また頑張ろう!」とか思ってもらいたいなあって思います、今回の公演を見てもらうことで。

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第8回



――ストーリーの大筋は今回は鈴木さんのになうところが大きかったようですが、らいさんは演出として、どんな役割を担っていたのでしょうか。

らい:さっき言った通り、駿ちゃんはけっこうストーリーに笑いを入れたりしかけを作ったりするのが得意で実際やっていたので、私の方は、登場人物の感情などをていねいに表現することに務めました。

鈴木:そうですね。

らい:駿ちゃんの考えた台詞の意味を、じっくり考えましたよ。

鈴木:作っていく中で、余分なのを削ったり変更したり、試行錯誤もたくさんありましたよね。

――そうなんですか。

らい:それだからこそ、一言一言を大事にしたいなあって思いました。

鈴木:夢奇房は最初から完成した台本じゃなくて、徐々に作り上げていくものですから。

――鈴木さんの生み出した台詞や登場人物に、らいさんが命を吹き込んでいった、ということですね。

鈴木:感謝してます!!

らい:いやいや、駿ちゃんの脚本があってこそだから。今回はストーリーの大筋まるなげしちゃったし!(笑)

鈴木:(笑)

らい:この人物はこのシーンではどういう思いでこの言葉を言うのか……みんなの演技を見ながら、いろいろ考えて。

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第8回

――役者さんたちも、いろいろ自身で役作りに努めていたそうですしね。

らい:今年はみんな、役作りにとても頑張ってくださったと思います。
これまでの公演では、先に“○○役はこの人にお願いしよう”っていうのが予めあって脚本を書いているところがありましたが、今回はそうではなくて。

鈴木:そうですね、まず役があって、その配役をどうしよう?っていう作業がありました。

らい:「役者で公演に出たいです!」って意思表示をしてたメンバーに、演劇の台詞を言ってもらったりして、彼、彼女の適してる役を考えました。
個々の良さを発揮できるのはどの役かなって。

鈴木:そういえば、今回はお芝居のシーンが結構ありますよね、歴代の夢奇房の公演の中でも、かなり。

らい:そうかも知れないね。

鈴木:そう考えると脚本担当の担う役割も大きかったなあ!
でもそれなりに苦労した分、本番は本当に楽しみです。

らい:っていうか駿ちゃん、ちゃんと本番の舞台を楽しまないとね! 役者としても出るんだし。

鈴木:あ、そう、そうなんですよ!そのこというの忘れてた!(笑)
アルフっていう、主人公ピーターのお父さんの友人役でも出るんです。

――鈴木さんは第13回公演では主役のピクトもやってましたからね。
今回の出演も楽しみです。

鈴木:脚本も書いて舞台にも出ちゃう。こんなことそうそうないかもしれないですよね……楽しみます!!



――最後に、当日来てくださるお客さんに向けて一言お願いします!

鈴木:主人公のピーターとの「ループ」、楽しんでくださればと思います!

らい:素敵な一日を、あなたに!だよね。

鈴木:そう!我らがキネマランドのキャッチコピー「素敵な一日をあなたに」です!

らい:存分に楽しんでいってくださいね。

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第8回



――ありがとうございました!
鈴木さん&らいさんの創り上げた世界、ぜひともご覧いただきたいと思います!!

さて、明日はいよいよ公演当日です!
皆様のお越しを、西東京市民会館でメンバー一同お待ちしております!!



夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第8回

東北大学学友会奇術部出身。
愛称「しゅんちゃん」。

夢奇房には第12回公演から参加。
子どもも大人もわくわくしてもらえる「オカシな」作品をつくり続けるのが目標。

好きなものは、お笑いと工作・DIY。
中でも好きな芸人は、ラーメンズ、バナナマン、サンドウィッチマン。

【主な出演作】
2015年 第12回公演「虹の独唱歌(アリア)」 ジャロ(アラカルト)
2016年 第13回公演「空飛ぶクジラと見えない空と」 ピクト(主人公)



夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第8回

マラバリスタ出身。
愛称「らいちゃん」。

夢奇房には第7回公演から参加。
主に脚本を担当しながら経験を積み、第9回公演で、初めてプロデューサーとして演出を担当した。
その後前回公演と今回と、再び演出担当として指揮をとる。

クラウンとして大道芸ワールドカップ in 静岡に参加するほか、東京都美術館でアート・コミュニケータとしても活動している。
「人と人が集まる場で、どんな面白いものが生み出せるか?」を楽しみながら追求する姿勢が夢奇房と共通しているとのこと。



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