COUNTDOWN

カウントダウンインタビュー 第5回

伊藤龍樹(ねる)&秋山圭介
~誰よりも光るその存在感!15年目の夢奇房と驚きの作品~

夢奇房第15回公演まで、あと4日です。

カウントダウンインタビュー第5回は、今回夢奇房の舞台に初出演するねるさん(※伊藤さんのこと)と、第1回公演から連続出演している秋山さんです。
それぞれ、どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか?
聞いてみましょう!

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第5回

――秋山さんは今年で15回連続出演!おめでとうございます。

ねる:おめでとうございます!

秋山:いやいや。

――ねるさんは、今回で初めての出演となりますね。

ねる:そうですね。

秋山:でも、何年も会場装飾で公演に関わっているよね。

ねる:第10回から参加してるんで、5年になりますね。

秋山:おっ、もうそんなに長いんだっけ。団体の歴史の3分の1もいるじゃないか!

ねる:実はそうなんですよ。

――そんなねるさんが、満を持して遂に舞台に登場!ということになりますね。

秋山:彼のすごい作品が舞台に! めでたいね~嬉しいよ。

ねる:その“作品”については後でじっくりお話ししましょう……!

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第5回



――それではまず、今回演じる役について、秋山さんから教えてください!

秋山:今回のストーリーの舞台となる、キネマランドっていうテーマパークの創始者、ルウトを演じます。
もともとは映画監督なんだけど、人を楽しませたいという気持ちが高じて、映画作品を元にしたキネマランドを創り上げた人です。
……が、既にこの世にはいない!ふふふ!

――ありゃ!そうなんですか。

秋山:自分、過去公演でも人外キャラが多いんだよな…(苦笑)。
ま、それは置いといて、主人公のピーターの父親でもあるよ。

ねる:どんな父親? 厳しい??

秋山:いや、そんなことは……でも、自分には厳しいかな?
どちらかというと家族を大事にしてるお父さんっていうイメージ。
それでいて、大人になっても好奇心が旺盛で、子どもみたいなところもあって。
やりたいことについては妥協しないまっすぐな性格ってところ。

――なんだか秋山さん本人に似てますね?

秋山:そうかな?(笑) ともかく立派な人だったらしいので、息子のピーターにとってはプレッシャーだったみたいだね。

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第5回

――パフォーマンスは今回もリングだそうですが?

秋山:うん、今回は“乗り物シリーズ”第2弾!

ねる:乗り物シリーズ!!

秋山:第13回公演で、汽車をテーマにしたルーティンにしていたからね。今回はまた別の乗り物だよ。

――乗り物をテーマにするというのは、おもしろい試みですね。

秋山:乗り物って、子どもが喜んでくれる要素なんだよね。何かに乗るってわくわくするし楽しいじゃない?

ねる:確かに。

秋山:また、このリングっていうマジックが、金属の輪をっていうすごくシンプルな物を扱うマジックだから、いろんなモチーフとかに発展させていけると思うんだよね。

ねる:その点でいうと、自分が扱ってるバルーンもシンプルなネタだな~。
言ってしまえば、ただのゴム!

秋山:そうか!(笑)

ねる:単純なものをいかにして色々なものに変化させるか。そこのところは共通していますね。

秋山:確かにそうだね。今回15回目の出演ってことで、これまで全部ではないけど圧倒的にリングで出てることが多い。
毎回リングをどう使おうかなって悩みつつ挑んでるよ。

――本当に、よく毎回いろんなアイディアが出てきますね。驚きです。

秋山:が、もうネタ切れだ!!(笑)

ねる:またまた!!(笑) そう言いながら、きっとまだまだ出ますって……。

――秋山さんがずっと舞台に出ている、その原動力は何ですか。

秋山:難しい話じゃないよ。ただ単純に好きだから。舞台がね。だってうちのメンバーみんな、舞台が好きでしょ?

ねる:まあ、そうなりますよね。結局は。

秋山:仕事とか家庭とか、メンバーみんな何かを背負いながらやってる。自分もそう。
それだから毎回、「これが最後かもしれない」って思ってやってるんだよ。

ねる:毎回全力投球なのは、それだからですね。



――ねるさんはそのバルーンを使って、今回どのように舞台に登場するのでしょうか。

ねる:夢奇房に参加してからはずっと装飾でバルーンを使ってきたんですよね。
ほとんど使わない年もありましたが、何度か見に来て下さってるお客さんにの記憶にも残っているんじゃないかなと。

秋山:いつもすごいなあって思ってるよ。でっかいアーチとか扉とか大規模な作品を作ったり、細かい花や人形を作ったりしてて。

――で、今回のねるさんの作品は……!?

ねる:着・ぐ・る・み、だ!!!

秋山:うぉー!!!

――バルーンの着ぐるみ!

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第5回

ねる:キネマランドのマスコットキャラクター「ベルン君」の着ぐるみで登場します。
これ、風船600個使ってるんですよ。

秋山:ハンパないな!

――600個って……ちなみに、作るのにどれくらいかかるんですか?

ねる:だいたい丸一日かかっちゃいますね。朝から晩まで。

秋山:うわーマジか。……って、ちょっと、子どもたちが来たんだけど(笑)。

※ここで、インタビュー中に通りかかった子どもたちに囲まれる。

――うわあ、やっぱり子どもたちにとっては惹かれる存在なんですかね、着ぐるみって。

ねる:あ、うん、これホントに着られるんだよ。(※子どもたちに答える、ねるさん)

秋山:やっぱりこのバルーン着ぐるみの破壊力はすごいなあ。ケタ違いだよ。

ねる:でかいですしね。

秋山:リハの動画をあとで見返したとき思ったけど、「何だこれめちゃくちゃ目立ってるじゃん!」って。

ねる:苦労して作った甲斐があるってもんです(笑)。ってか、でかいから運ぶのも大変だ。

――長年装飾をやってたねるさんの作品が、今年は舞台上で照明を浴びて注目される!
これは苦労をみているメンバーにとって嬉しいことですね。

ねる:そういってもらえると嬉しいです。

秋山:本番は誰よりも目立つよ!



――最後になりますが、本番に向けて意気込みをお願いします!

秋山:そうだね、毎回思うけれど、お客さんには楽しんでもらうだけではなく、「よーし明日、仕事頑張ろう!」とか「自分も舞台やってみようかな」とかそういう前向きな気持ちになってもらいたい。
われわれ夢奇房だからこそできることって、これなんじゃないかな。

ねる:われわれのエネルギーをお客さんに届ける、っていうことですね。

秋山:そう、明るいエネルギーをバンバン客席に送りたいね!

――ねるさんも、意気込みお願いします!

ねる:当日は……暴れるよ!

秋山:(笑)

ねる:着ぐるみの中では、すごい激しく動いてるんですよ(笑)。

秋山:風船でできてるのに、案外動けるんだなあ~って見たとき思ったよ。

ねる:ベルン君のアクション!に乞うご期待!!ですね。

秋山:楽しみだ!

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第5回



――ありがとうございました!
毎回新しい試みを披露する秋山さんのパフォーマンスと、びっくり風船の着ぐるみで出演するねるさん。
存在感抜群のお二人、見逃さないでくださいね。

次回はお待ちかね、役者勢の登場です! キネマランドのベテランスタッフと、取材にやってきた何やら個性の濃い二人組。
3人による楽しい対談をお楽しみに。



夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第5回

法政大学奇術愛好会出身。夢奇房の前副キャプテン。
夢奇房の旗揚げ公演から演者として出続けており、15年連続15回目の出演(団体最多・最長)。
夢奇房創立メンバーの古株としてメンバーを叱咤激励する、心強い存在。

趣味はプロレス観戦と野球観戦で、東北楽天ゴールデンイーグルスのファンクラブに入っている。
一人娘に対する子煩悩ぶりはほほえましいほど。家族サービスにも精を出す優しいパパである。

【主な出演作】
2004年 第1回公演 「然」 (リング)
2005年 第2回公演 「凛」 ヤン(ファンプロダクション)
2006年 第3回公演 「瞬」 スコア(ハト)
2007年 第4回公演 「シートと黄金の紙」 レザック(アラカルト&ハト)
2008年 第5回公演 「Fruit on the Wedding Cake」 ストラ(リング)
2009年 第6回公演 「ゆめ戯草子~ふたりの浦島おかし話」 時の番人(リング)
2010年 第7回公演 「サーカスの魔法は街を包んで」 ジュウ(マスク&ハト)
2011年 第8回公演 「常夜の月花」 ローク(リング)
2012年 第9回公演 「夢どろぼうの住む街」 ユージン(リング)
2013年 第10回公演「道化の歩いた道」 オオヒト(リング)
2014年 第11回公演「ルーフボーイ」 マドゥルーサ(リング)
2015年 第12回公演「虹の独唱歌(アリア)」 アルロワ(リング)
2016年 第13回公演「空飛ぶクジラと見えない空と」 コータス・パーロック(リング)
2017年 第14回公演「ナイトショーは大胆に」 オービル(リング)


夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第5回

風船を使っていろいろな作品やパフォーマンスをしている、「風船技師・ねる」。
夢奇房には第10回から参加。
バルーンをやり始めたのは17歳の時からで、現在は講師として多くの人にバルーンアートを教えたりもするという、極めっぷり。

大学時代は、大道芸サークルに所属し、ジャグリングの経験もある。
ツイスターズで入賞、スタチューワールドカップで審査員特別賞を受賞するという実力の持ち主であるが、平日の顔は会社員。

最近のモットーは「メメント・モリ」。
どうせいつか死ぬのなら、やりたいことをやっておけ!とのこと。


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