COUNTDOWN

カウントダウンインタビュー 第1回

市川昌子&武井尚志&森藤麻衣子
~何度でも夢奇房の舞台に立ちたい! 公演に向けたその想い~

夢奇房第15回公演まで、あと9日です。
カウントダウンインタビュー第1回目は、キネマランドのキャスト(スタッフ)であるコレットを演じる市川さん、同じくキャスト・ドロシー役の森藤さん、そしてお客さんとしてキネマランドにやってきたマイク役の武井さんです。

こちらの3人、夢奇房ではなかなかの古株メンバーで出演回数も二ケタ超え。
そんな3人ならではの舞台に賭ける想いとは…??早速聞いてみましょう。

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第1回

――記念すべきインタビュー1組目はこちら!“古株”の3人です!
市川さんは、今回で何回目の出演になるんでしょうか?

市川:14回目ですね。

森藤&武井:おおぉ!!

――夢奇房を立ち上げた第1回公演から出演しているわけですから…

市川:第13回の「空飛ぶクジラと見えない空と」だけ、関わってないんだよ。

森藤:すごいなぁ~。武井さんは今回は11回目でしたね。

武井:そうだね。前回が記念すべき10回目だった。

森藤:私は、今回で10回目!

市川&武井:おお、めでたい!

武井:何やら、出演記録上位ランキングの輩が集まっちゃったみたいだね(笑)。

森藤:ガチなライバル心??(笑)

市川:(笑)

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第1回



――さて、今回はどんな役をやるのか、教えていただけますか?

市川:私の演じるコレットは、キネマランドで働いているドジっ子な販売員です。

森藤:“ドジっ子”っていうと…今まで何度もやっていたクラウンOZも考えて、市川さんの得意分野のような印象があるのですけれど。

市川:うん、そうだね。クラウンっぽい動きとかを取り入れながら、コレットという役を演じるってことを脚本・演出側から期待されているのかなーと。

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第1回

――コレットを演じるのとクラウンをやるのとでは、どう違うのでしょうか。

市川:“仕事がある”っていう点かな。コレットがやるべき仕事を頭に入れつつ、仕事をしながら、“ドジをする”!

武井:(笑)

――ドジをするって、どうやってやるんですか?

市川:いや~、普通にしてたら結構ドジはする。

森藤&武井:えええ!?(笑)

市川:ドジをしよう、とかじゃないから。私はちゃんとやってますよ??

――コレットになりきっている……

森藤:お皿とか食器とかガンガン落としてますけど。

武井:お皿が勝手に落ちていく?

市川:そうそう(笑)。

武井:コレットじゃなくて、お皿が悪い? 周りが悪い!?

市川:それそれ(笑)。

――やっぱり市川さんらしいはまり役のようですね。さて、武井さんが演じるマイクさんとは?

武井:今回は記念すべき第15回公演ということで、実は過去公演である第7回公演で僕が演じたマイクという役を、またやることになりました。

――第7回公演では、サーカス団のマネージャーという設定でしたね。しっかりしてるけど実は結構変わった裏の顔があるという……

武井:そうですね。今回はそのマネージャーのマイクがお忍びでキネマランドに遊びに来ているという設定です。変わってる裏の顔というのは前回と同じく…で。

市川:お客さんとして来てるんだよね。

――どんなお客さんなんでしょう。

武井:キネマランド大好き!!という客です。というか、何度も来ているマニアです。

森藤:“大好き”という言葉では足らないような…

武井:愛してます。

森藤:まだまだ……

武井:「俺がキネマランドだ!」くらい。

市川:すごい(笑)。

武井:開園当初から通い詰めていて、園内はなんでも把握してるくらいの超マニアだね。
スタッフとかも多分みんな把握してる。「あ、この子は新人だね」とか。

市川&森藤:うわあ!!!(苦笑)

――そんなマイクさん、大好物な食べ物があって、それは第7回と同じだそうで。

武井:そう、それが今回再びマイクを演じるにあたっての共通アイテムですね。
第7回に使ったそのネタが好評だったようなので、脚本の駿ちゃんからそんなオファーをもらったという感じです。

――武井さんのパフォーマンスって、食べ物に関連するものが多いですね。
お茶を飲んでたり、パンが出てきたり。前回のバンカーさんはチョコレートかじってました(笑)。

武井:そうだなぁ、食べ物ってお客さんからも見ていて分かりやすいからかな。

市川:食べ物って日常のものだから、そういう日常のものから不思議なことが起こるから面白いんじゃないかなぁ。

武井:ああ、そうだ、そうかもしれないですね。マイクさんの日常からなんだか変なことが起こり始める…そんな流れの演技ですね。

森藤:武井さんらしいパフォーマンスですね。

市川:武井くんマニアなお客さんも、そういうのを楽しみにしてるかも。

武井:マニアかぁ(笑)。
あ、でも、今回は過去の公演を見ていて記憶に残っていたら「あれ、これ見たことあるかも?」というような小ネタもちょいちょい放り込んでます。
分かる人はちょっと笑ってしまうような、でも分からなくても面白い。そんなものを作ってます。

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第1回


――森藤さんも、過去公演にちなんだ役だということですが?

森藤:そうなんです、しかも初めて夢奇房に参加した第3回公演のドロシーっていう名前で。
マイクさんと違って、全くの同一人物ではないんですけれど、思い入れがひときわ強いので、「ドロシーで」って言われたときはびっくりしたと同時に嬉しかったです。

市川:脚本の駿ちゃんは第12回公演から参加で比較的新しいメンバーなのに、よく過去の公演を調べてくれたよね……。

武井:嬉しいことだよね。

森藤:本当に!!
第3回公演のドロシーは、素敵な人が現れるのを夢見ていたら魔法使いが現れるっていうのでしたが、今回は魔法を使う側です。
魔法を夢見ていたドロシーが今度はお客さんに魔法をかける!素敵なことを起こす!という気持ちで今回のルーティンを作って、“新”ドロシーを演じてます。

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第1回



――さて、皆さんは社会人で仕事もあり……市川さんに至ってはまだ小さい娘さんも!
忙しい中で舞台に立つって大変じゃないですか?

森藤:市川さんところの娘さんは、今1歳ちょっとですよね?

市川:1歳半。舞台と家庭の両立は、そうだねぇ、やっぱり夫の理解と協力と…我慢。

武井:おお……我慢!

市川:もちろん、我慢ってのは私じゃなくて夫のほうね。まあ…いろいろと大変。でもね、夢奇房のない自分の生活ってのが考えられない!
今ではもう、「何月までに何を用意して、ここまでにどれだけ進めて…、年明けたら本格的に練習とリハだから時間を作る」って、年間計画が夢奇房中心になってるよ。

――すごいですね。

武井:僕も毎年、公演関連で忙しくなって大変な思いはするんだけど、それも見越しても舞台に出たいと思ってやってる。
なんか苦労も当たり前になっちゃったなぁ(笑)。「ああ、忙しいのはこの時期だから。うん、毎年のことだな」って。

森藤:私は何よりも夢奇房の舞台に立つあの高揚感が好きで仕方がないです。
あのメンバーとの一体感も。
そしてやっぱり大好きなのはお客さんの拍手。何度味わってもいいんです!

――うーん、夢奇房に何年も関わっている3人ならではの言葉ですね。


――では最後に、演技の見どころと意気込みをお願いします!

市川:本番はもちろん、“ノーミス”です!!

森藤:“ノーミス”!(笑)

武井:ドジっ子の“ノーミス”(笑)。

市川:コレットは毎日が“ノーミス”ですからっ!

森藤:さすがです!

市川:頑張ります!!

――では武井さん、お願いします。

武井:今回も“面白い演技”を目指して頑張ります。見てくれるお客さんにたくさん笑ってもらえるように。むしろ拍手はなくても良い!笑いを取る!!

夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第1回

――こちらも毎回ブレない!さすがです。では最後に森藤さん。

森藤:見どころはカードの美しさです。自作した綺麗な色のカードですので、そのカラフルな華やかさを堪能してほしいです。ぜひ来てね~!!

――ありがとうございました!
3人ともベテランならではの「自分らしい」演技が楽しみですね。
3人それぞれが込めてきた舞台へのパワーもぜひ、会場で感じていただけたらと思います。

明日は女性パフォーマー2人による対談。こちらもパフォーマンスに込めた沢山のこだわりがあるようです。お楽し みに。



夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第1回

夢奇房には第1回公演から参加している、古参メンバーの1人。
第3回公演からは、夢奇房の世界を行き来するクラウンOZとして出演。
第10回公演までの長期にわたって舞台に立ち続け、団体にクラウンを定着させた。

第11回の公演からはクラウンではなくアコーディオン奏者としてデビュー。
夢奇房の古株ながらも常に新しい挑戦を続けている。

【主な出演作】
2004年 第1回公演 「然」 ハイビスカス(シェイカーカップ&クラブパス)
2005年 第2回公演 「凛」 シン(キャラクター)
2006年 第3回公演 「瞬」 OZ(クラウン)
2007年 第4回公演 「シートと黄金の紙」 OZ(クラウン)
2008年 第5回公演 「Fruit on the Wedding Cake」 OZ(クラウン)
2009年 第6回公演 「ゆめ戯草子~ふたりの浦島おかし話」 OZ(クラウン)
2010年 第7回公演 「サーカスの魔法は街を包んで」 OZ(クラウン)
2011年 第8回公演 「常夜の月花」 OZ(クラウン)
2012年 第9回公演 「夢どろぼうの住む街」 OZ(クラウン)
2013年 第10回公演「道化の歩いた道」 OZ(クラウン)
2014年 第11回公演「ルーフボーイ」 モーラ(アコーディオン)
2015年 第12回公演「虹の独唱歌(アリア)」 アズーリ(アコーディオン)
2017年 第14回公演「ナイトショーは大胆に」 メラニー(アコーディオン)


夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第1回

立教大学マジック研究会出身で、夢奇房には第3回公演から参加。
パントマイムを交えたコミカルな表現を駆使し、独特の演技を作り続けている。

本職のDTPデザインスキルを発揮し、夢奇房ではチラシやパンフレットのデザイン・制作を行う広報も担当している。
プライベートでは、甥っ子と姪っ子をとても可愛がっているらしい。

【主な出演作】
2006年 第3回公演 「瞬」 タクト(シルク)
2007年 第4回公演 「シートと黄金の紙」 シーザ男爵(アラカルト&ゾンビボール)
2008年 第5回公演 「Fruit on the Wedding Cake」 ソウイチロウ(ダンシングシルク)
2010年 第7回公演 「サーカスの魔法は街を包んで」 マイク(アラカルト)
2011年 第8回公演 「常夜の月花」 ビトー(ゾンビボール)
2013年 第10回公演「道化の歩いた道」 ルシット(アラカルト)
2014年 第11回公演「ルーフボーイ」 ビアズリー市長(アラカルト)
2015年 第12回公演「虹の独唱歌(アリア)」 ヴェルデ(アラカルト)
2016年 第13回公演「空飛ぶクジラと見えない空と」 ベクター(アラカルト)
2017年 第14回公演「ナイトショーは大胆に」 Mr.バンカー(アラカルト)


夢奇房第15回公演『重ねテイク、アクション!』カウントダウンインタビュー第1回

立教大学マジック研究会出身。
夢奇房広報担当。夢奇房には第3回公演から参加。
演者として舞台に立つ他、広報部隊としてHPやパンフレットの企画・校正も担当している。
主に扱う手品は、ハトとカード。

普段は東京都内の出版社に勤務している。趣味は読書と旅行。

【過去の出演作】
2006年 第3回公演 「瞬」 ドロシー(ハト後見)
2007年 第4回公演 「シートと黄金の紙」 コリー(小説中の登場人物)
2008年 第5回公演 「Fruit on the Wedding Cake」 カナ(カード&ハト)
2010年 第7回公演 「サーカスの魔法は街を包んで」 R(カード)
2011年 第8回公演 「常夜の月花」 姫(主要登場人物)
2012年 第9回公演 「夢どろぼうの住む街」 レッテ(カード&ハト)
2013年 第10回公演「道化の歩いた道」 帆ノ夏(カード)
2015年 第12回公演「虹の独唱歌(アリア)」 オペラ(カード&ハト)
2017年 第14回公演「ナイトショーは大胆に」 ロレンス(カード)


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