夢奇房第11回公演『ルーフボーイ』
2014年3月2日(日)
牛込箪笥区民ホール

メンバーよりご挨拶 vol.6

メンバーよりご挨拶vol.6画像

 夢奇房第11回公演「ルーフボーイ」で照明を担当しました佐野と申します。

 初っ端から私事ですが、今回は夢奇房を創立して初めてプロデューサーでも演者でもないポジションで公演に関わることになりました。

 演出担当やってた以上、ただ点けて消すだけの照明なんて…という個人的なこだわりでいろいろ無茶な照明オペレーションをやってしまいました。
 それでも、少しでも皆様に「きれいな空だな」と思っていただけたのであれば、照明冥利に尽きるってものです。

 今回の舞台は「街の風景」の中で物語が進んでいきます。
 そして主人公のアレンは屋根の上から、人を、街を、空を眺めている少年です。

 アレンが眺めている「人」は、出演者たちだと思います。

 アレンが眺めている「街」は、きっと会場にいた皆様の風景なのではないでしょうか。

 そして、人と街の上に広がる、アレンが好きな「空」。

 それを照明が表現できたら素敵だなあと思っていました。

 星が瞬く夜が終わり、薄明るい朝から、晴れやかな昼へ、そして温もりを残す夕日が沈むと、また星が目を覚ます夜に。

 照明が描いた空は、皆様の上にも続いている日常の風景です。

 でも、アレンはそれが好きだと感じてくれています。

 今回照明をやって空を眺める機会が増えました。

 皆様もふと気が向いたら空の色を眺めてみてください。

 今、これを読んでいる皆様が気が向いて、顔を上げて、そこに見えた空がきれいだなと思ったら、同じ空をアレンたちも眺めていると思います。

 きっとまだ見ぬ第12回公演の登場人物たちも別の物語の空の下で眺めていることでしょう。

 次回、その空の下でお会いできるのを楽しみにしています。

 ご来場いただいた皆様へ。
 いつも応援していただいている皆様へ。
 そして、細かい部分に全く気が回らない自分を細やかな気遣いと激励と笑顔で支えてくれた、もう一人の照明スタッフのまいまいへ。
 感謝をこめて。

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